▶ 埋設された給水管などの漏水場所は特定が難しく、床下露出配管を推奨します!
水道料金が異常に高くなったら漏水の疑いがあります!
■水道水の請求金額が高額になったら、どこかで漏水をしています!
住宅は新築してから、築後10年周期で傷み(経年劣化)がでてきます。
屋根・外壁などは過酷な外部環境で劣化しますが‥一番早く劣化するのは水廻りです。
浴室、台所、洗面所、トイレなど、毎日使用する衛生機器が傷んできますが一番やっかいなのが給水管の劣化による漏水です。
「え~水道料金がメチャ高い」と驚くころにはメーターが24時間中廻っていて3ヶ月くらいは経過しています。
水を使用していないことを確かめ、量水器の蓋を開けてメーター指針のそばにあるパイロットがクルクルと廻っていれば漏水です!
取合えずは、止水栓を閉じれば漏水は止まりますが‥それでは生活ができませんので水道屋さんに修理を依頼するのですが、漏水場所を見つけるのは困難な作業になります。
■どのような方法で漏水場所を特定するのか
浴室、台所、洗面所、トイレなど水廻りを目視で手探りで点検していきます。
周辺が濡れていないか、漏水音はないか、懐中電灯を片手に消去法で点検していきます。
この時点で漏水場所が特定できれば修理費は安いですが一般的には特定できないことのほうが多いようです。
最後は床下の点検です、床下へ潜り、濡れていないか、漏水音はないか、懐中電灯を片手に確認していきますが、以前の建物は配管を地中に埋設しており非常に困難な作業になります。
それでも漏水場所を特定できない場合は、漏水調査会社に依頼して漏水探知機での作業になりますが高額な費用が必要になります。
今まで地中に配管を埋設してきた住宅!
■2009年10月以前の住宅は地中埋設が多い
平成21年10月「住宅瑕疵担保履行法」の制定で地盤調査が義務化されましたが、義務化前は布基礎が主流でしたので多くの住宅は床下の地中に給排水管を埋設していました。
阪神・淡路大震災の地震では地中で配管(給水管・排水管)が破損して修理・復旧が大変でした。特に、建物下部の埋設管は人力作業になりますので多額の費用が発生しますので注意が必要です。
給排水管を埋設した住宅の基礎(布基礎)
給排水管を埋設した住宅の基礎(ベタ基礎)
漏水しても安心な床下露出配管!
■将来、漏水しても困らないように床下に露出配管を!
地盤調査が義務化になってからは、「考察」で地盤補強が必要、ベタ基礎が適切などと謳われ‥建築業者も瑕疵が発生するのを嫌い、以降はベタ基礎が主流になりました。
それと共に、平成12年より施行されていた住宅性能表示制度による「維持管理への配慮」を採用する業者が増えたことが要因と思われますが、床下に露出で配管をするようになりました。
床下の露出配管(ベタ基礎)
床下へ潜れるように点検口の設置を!
■床下の露出配管を点検するための床下点検口
床下に給排水管を露出で配管しました、これで漏水しても修理は超簡単です!
将来、床下に潜って点検ができるように「床下点検口」を設置しましょう!
ご存知かもしれませんが、床下は夏でもかなり涼しいトコですので梅酒や味噌などを寝かせるには絶好の場所です、床下収納庫を設置したほうが実用的です。
床下の点検を兼ねた床下収納庫